
こんにちは、kinkoです。日経新聞に「ビジネスモデルの本質って、何だと思いますか?」との問いかけがあり、答えは「真似されず、気づかれにくいこと」でした。そう言えば、株主優待銘柄でお勧めしている「吉野家」は店舗に人がいっぱいいるところを見た事がありません。価格が安いのに、いったいどうやって儲けているのでしょう?
吉野家のビジネスモデル
吉野家は、すき家、松屋、なか卯と並んでいる牛丼のチェーン店で、競争が激しいファーストフード業界です。そんな牛丼チェーンの儲けの秘密は、1食の単価が安いため回転率を上げる事にあります。
吉野家のお客さんは注文してからわずか5分で食べ終え帰ってしまうため、回転率が非常に高いのです。
ですから、いつ行ってもお店が空いているように見えますが、実はしっかりと儲かっている高回転ビジネスモデルなのです。
・うまい、早い、安い
吉野家ホールディングスの元会長、安部氏によると、この3つのスローガンのうち「早い」が初期のビジネスモデルの中核だと言います。
例えば、たった15席の店舗で、午前5時〜13時までの8時間の営業で7分おきに1,000人を回転させれば年商1億円にもなります。
まさかそんな小さなお店が高収益を上げているとは気がつきませんでした。
いいビジネスモデルというものは、競争相手から「儲かる仕組み」がよくわからないと言われるのが理想らしいです。
何しろ真似されない間は、高収益が続きますからね。
競合他社も続々参入し競争が激しくなっていますが、新メニューや期間限定メニューを取り入れたり、通信販売にも力を入れています。
吉野家の株価
【9861】(株)吉野家ホールディングス
8/25終値 | 1,908円 |
1株当たり配当金 | 20円 |
年間配当利回り | 1.04% |
PER(調整後) | 98.6倍 |
PBR | 2.16倍 |
株主優待(2月末,8月末の株主)
100株〜999株 | 10枚×300円の食事券 |
1,000株〜1,999株 | 20枚×300円の食事券 |
2,000株以上 | 40枚×300円の食事券 |
吉野家の株主優待は、100株以上保有で3000円分×年2回で年間6,000円分の食事券が貰えます。
すき家(ゼンショーホールディングス)では1,000円分×年2回の食事券、松屋フーズでは特定お食事券10食分(年間)、なか卯は1,000円×年2回の食事券ですから、吉野家が最も株主優待に力を入れている会社と言えそうです。
現在の株価は1,908円なので、約19万円で6,000円分の食事券と2,000円の配当金がもらえ、配当金と株主優待合計の利回りは4.21%になります。
ただし、PERが98倍と高く、業績以上に株が買われ過ぎの側面があります。業績は横ばいですから今後、株価の変動に注意していた方がよさそうです。
みんかぶ(みんなの株式)という株価の予想サイトでは、目標株価が1,778円となっており現在は「売り」予想の方に傾いています。
kinkoお勧めの株主優待はこちら↓
桐谷さんお勧めの株主優待はこちら↓
ま と め
- 気づかれないビジネスモデルが良い
- 吉野家は高回転率がビジネスモデル
- 吉野家の株主優待は他社よりお得
※投資は自己判断でお願いします。