米国株投資

米ヤフーがなくなる?kinkoの持ち株、ベライゾンが買収へ!

 

こんにちは、kinkoです。持ち株の米大手通信会社のベライゾン・コミュニケーションズが米ヤフーを44億8千万ドル(約5000億)で買収するそうです。間接的に米ヤフーの株主になりそうです。

“米通信大手のベライゾン・コミュニケーションズは13日、米ネット大手ヤフーの中核事業の買収手続きを完了したと発表した。”

と日経新聞に載りました。さらに、

“ヤフーは社名を「アルタバ」に変更し、中国のアリババ集団や日本法人・ヤフーの株式などを管理する投資会社となる。日本のヤフー事業は今後も継続しサービス名に変更はない。”

日本のヤフー検索サイトには影響はないようで良かったです。kinkoはいつもヤフーのトップページで、「あなたへのおすすめ」を見ていますから。

株価は軟調に反応

 

この報道を受けて、13日のベライゾン・コミュニケーションズの株価は46.46ドル(−1.55%)、米ヤフー株価は8.69ドル(−1.81%)、14日の日本のヤフー株価は473円(-1.05%)とそれぞれ前日よりマイナスになっています。※カッコ内は前日比%

13日のNYダウが好調にもかかわらず、ベライゾンの株価は、売り上げが伸び悩んでいるヤフーの買収報道で軟調に推移しています。

ヤフーの22年の歴史

 

1995年3月、米国でヤフー・コーポレーションが設立され、本格的にYahoo!サービスを開始しました。日本では、当時、急成長を見せるインターネット利用者に同等のサービスを提供すべく、1996年1月、ヤフー・コーポレーションは日本のソフトバンク株式会社と共同でヤフー株式会社を設立しました。

業績が悪化した2007年には14000人の人員削減をしていました。米ヤフーを辞めていった仲間には、米フェイスブックなど成長企業へ転職した者や今年4月に株式上場した米クラウディア(データ処理ソフト会社)を立ち上げた者などがいました。米クラウディアは、10年で社員が1500名、時価総額は2000億に達する勢いです。

日本もそうですが、人員削減を発表すると、待ってましたとばかり優秀な人材ほど先に辞めて行くものです。そして皮肉なことに、転職先で元の職場よりも業績を上げるのですね。

今年4月に発表された2017年1〜3月期決算では、実質的な売り上げ高が前年同期比6%減の10億2300万ドル(約1100億円)となっていました。

ベライゾンの戦略

 

ベライゾン・コミュニケーションズは、ラインの無料通話やスカイプの登場により、頭打ち傾向の携帯電話事業に変わって、ネット事業を成長のけん引役にする戦略に方向転換するそうです。

子会社「オース」を設立し、ネット事業「AOL」とヤフーの事業を統合、ハフポストやヤフー・ファイナンスなどを軸にネット広告の収入増を目指していきます。

このAOLとヤフーの統合により、両者従業員の約15%にあたる2100人の削減を計画しています。

ヤフーとLINEの比較

 

同じ通信会社のベンチャー企業といえば、スマホを持っている誰もが知っているLINE(ライン)があります。アラフィフのkinkoでさえ使っているのですから、当然みなさんもご使用中だと思います。

グループ全員にメールでき、可愛いスタンプや無料通話など使う側のユーザーにとって便利なものばかりです。しかもほとんどが無料で使用できるので、とても有難い存在です。

広告収入の面から言えば、ラインの方に軍配が上がると思います。kinkoの場合、ラインでのお知らせメールは必ず開いています。それは、ラインポイントが貰えるものが多いためで、広告という感覚がないからです。一方、ヤフーで検索中に広告をクリックすることは滅多にありません。

しかしラインにも順調とは言えないニュースが5月にありました。

“ロシア国内で5日までに、無料通信アプリ「ライン」がほぼ使えなくなった。顧客の個人データ保存などを義務づけたネット規制法に違反していると、当局に判断されたとみられる。”

と朝日新聞にありました。ロシアでラインが使えなくなる!ということは今後、社会主義国では同様の動きになりそうです。広告収入はユーザー数に比例しますから、伸び悩みしそうです。

このニュースが流れた時のLINE(ライン)の株価は、米国では33ドル近辺でしたが、13日の株価は35.53ドルと少し回復しています。日本では、14日の株価3890円とほぼ変わらずでした。

ヤフーとGoogleの比較

 

ヤフーといえば検索サイトですから、大手のGoogleとの比較も重要です。米グーグルの2017年の1〜3月期の売上高はパートナーサイトへの支払い分を除いたベースで、市場予想の197億6000万ドルをはるかに上回る201億2000万ドル(約2兆2380億円)、純利益は77億3000万ドルと絶好調でした。

ユーザーがパソコンからスマホにシフトする動きへ対応するため、グーグルはスマホの検索結果に表示される広告を増やしたほか、地図アプリ上のプロモーションに注力しました。また、動画サイトYouTube (ユーチューブ)向け広告が大幅な伸びを示しました。

やはり、次々と新しい戦略を起こしているグーグルに軍配が上がっています。株価はヤフーが8.69ドルに対し、グーグルは970.50ドルと100倍以上の開きがあります。

kinkoの考えるヤフー

 

ヤフーは強豪相手のいなかった時代に生まれ、独占市場で甘やかされて育って来たと思います。ユーザーがチヤホヤしてくれた為、あまり努力をせずとも収益がありました。

しかし、グーグルやラインといった新規参入の競争相手が現れた途端、現在22歳の成人を迎えたヤフーは、お払い箱の憂き目にあっています。

そしてベライゾンの傘下に入りヤフー自身が変わらなければ生き残っていけない状況だと思います。ベライゾンはヤフーの知名度を利用すると思っていましたが、社名変更してまで古い体質を払拭したいんですね。これからのヤフー、いやアルタバを持ち株のベライゾンと共に応援していきます!

ベライゾンは配当貴族(連続25年以上の増配当銘柄)で高配当です。現在の株価に対して、配当金比率は5%前後で推移しています。押し目があれば狙っていきたい銘柄です。※投資はあくまで自己責任でお願いします。

ま と め

 

  • ベライゾンがヤフーを約5000億円で買収
  • ヤフーは22年の歴史に終止符
  • グーグルとの競争激化で新たな戦略が必要