
こんにちは、kinkoです。
日経新聞によると、安倍総理大臣が経済界に3%の賃上げを要求し、経済界は前向きな姿勢を示しているとの報道がありました。株価の上昇だけでなく実体経済へもテコ入れを開始したのでしょうか?
経団連の榊原会長は、春季労使交渉に関して「従来よりも踏み込んだ処遇改善でデフレからの完全脱却に貢献したい」と言っています。
今年は平均3%の賃上げか!?
定期昇給とベースアップを合わせた月例賃金や年収を3%引き上げる事に対して、榊原会長は「企業に対し、前向きな検討を求めたい」と表明しました。
日本商工会議所の三村会頭も3%の賃上げに対し、「内部留保で現金が積み上がるのは経営者にとって恥ずかしい事であり、有効活用しないといけない。賃金を上げられる企業は上げるべきだ。」と言っています。
今年から大増税時代に突入し、株価は上昇しているのに実際の懐が寂しいと思っていた人も多いことでしょう。でも、今年は期待できそうですよ!
月30万円のお給料なら9,000円のベースアップです。家族で毎月外食に行けちゃいますね♪
企業業績も好調で上場株価の時価総額が700兆円を超えたとの朗報もあり、夏のボーナスにも期待が持てそうです。
kinko家では、すでに取らぬ狸の皮算用をしており、夏の旅行の話までしています。こんなに浮かれた年始は、バブル期以来なのですよ。(≧∀≦)
アベノミクスの成果が問われる年
1月 | 働き方改革関連法案を提出 |
3月 | 春季労使交渉。TPP11署名へ |
4月 | 日銀、黒田総裁任期切れ |
6月 | 財政健全化計画の決定、人づくり革命の最終報告 |
夏頃 | 日欧EPA署名へ |
9月 | 自民党総裁選 |
秋以降 | 2019年10月の消費再増税の判断 |
今年の主な予定は上記のようになっています。アベノミクスが始まってもう6年、真価が問われる今年は自民党の総裁選があります。昨年、任期を伸ばしましたから安倍総理が再選されるでしょう。
kinkoが注目しているのは、『財政健全化計画』です。はたして、プライマリーバランスの黒字化が実現出来るでしょうか。税収を増やす?支出を減らす(緊縮財政)?どちらを取っても景気に影響が出そうです。
もう一つ懸念が…
物価上昇率の2%を達成できないという見通しです。ヨーロッパの先進国を旅行すると日本の物価の安さが身にしみて感じます。イメージでは日本の1.3〜1.5倍くらいでしょうか。
この物価を上げなければ真のデフレ脱却に向かわないと言います。消費者から見ると物の値段が上がる事には抵抗がありますが、お給料が上がればそれも気にならなくなるのでしょうか…
日本は、最低価格と最高価格の差が激しいと思います。例えば300円で食べられる牛丼があると思えば、1人3万円や5万円といった食事まであるところです。1回の外食で1ヶ月の食費が消えるなんて不思議な価格設定です。
欧州のミシェランの高級レストランでさえ高くても夜の食事が1万円ほどで、サービスは極上でした。逆に普通のレストランのランチが2,000円以下がないという具合に価格差がさほどないため、高級レストランに行くことに抵抗がないそうです。
このように日本の方が価格差が大きいため、どうしても安価の消費に繋がっていくのでしょう。それは、物価の上昇を妨げる一因かもしれません。
欧州の中流は日本の上流らしい
日本のGDPは、アメリカ、中国に次いで3位ですが、平均年収は世界の23位くらいです。一億総中流時代から随分と年収が下がってしまいました。
ここからは主人が出張でヨーロッパへ行った時に聞いた話です。
イギリスやフランス、ドイツと言った欧州の先進国で働くタクシードライバーなどの中流家庭と言われる人達でもセカンドハウス(別荘)を持っていることが多いのだそうです。
持ち家を購入後、セカンドハウスは南フランスに持てれば金持ち、無理ならスペインやポルトガルの安い国に持ち、年2〜4回ほど2〜3週間のバカンスに行くそうです。
それだけ聞いても日本人よりリッチな感じがします。働いていた頃の6割ほどの年金が出る人もいるそうですし、社会保障が充実しているため、老後のための貯蓄はあまりしていないそうです。
おそらく金融資産は日本人の方が多いと思いますが、欧州のように消費に繋がっていないように思えます。将来の不安をなくせば、もっと消費が増えると思いますし、健全な物価上昇にも繋がるのだと思います。
今後の政策に期待したいところです。
ま と め
- 2018年、賃上げ3%を要請
- アベノミクスの真価が問われる年
- 物価上昇がデフレ脱却へのカギ
お読み頂きありがとうございました!
よろしければ、ポチッとお願いします。m(_ _)m
[…] 安倍総理が経団連へ3%の賃上げを要請したり、2019年の消費増税を再び延期するなどして、2019年1月まで景気回復が続けば、戦後最長記録を更新します。 […]