米国株投資

米国株長期投資家が選ぶべき銘柄とは?セクター別配当貴族の配当利回り

 

こんにちは、kinkoです。老後の配当金生活を目指す者として、最も重要なのが資産形成ポートフォリオです。kinko自身も日々勉強中(投資は一生勉強かな?)です。主人が納得するデータを示し、今年中に「米国株を中心とした配当金生活ポートフォリオ」を作成していくのが目標です。

 

米国株は日本株より優良銘柄が多い割に情報が少ないため、銘柄選びに困ります。個別銘柄はもちろん、ETFですらたくさんあります。いったい何を選んだらいいのでしょう?ここでは自己流の米国株の取捨選択をご紹介します。

投資する目標を明確に

・kinkoは米国株長期投資で老後の配当金生活を目指しています。現在は旦那さんのお給料で生活費は足りているため、投資での利益や配当金を再投資できる立場にいます。

・長期投資を目標としていますので、購入したらなるべく売却することは控えます。年1回ほどのリバランス(配分調整)は行います。

・値上がり益より配当金重視の銘柄に投資します。とても魅力的なグロース株であっても配当金がゼロ銘柄は購入しません。

米国株の銘柄選定はなるべく配当王や配当貴族銘柄から行います。分散投資するには、各セクター別の割合も決めながら銘柄選びをします。

・米国株ETFは経費率を重視し、時価総額が大きいものに投資します。

グロース株とバリュー株とは?

グロース株とは、一言でいえば「成長株」のことです。企業の売り上げや利益の成長率が高く、その優れた成長性ゆえに株価の上昇が期待できる株式のことです。市場シェアを拡大し、増収増益を続けているような企業が多く、一般に投資家の人気が高いという特徴があります。Fasebookは上場してまだ5年ですが株価は5倍、Amazonは10年で10倍など、ほんの数年で株価が数倍~数十倍に上昇する株のことです。

バリュー株とは、一言でいえば「割安株」のことです。売り上げや利益の成長がさほど期待できないなどの理由から、現時点の株価が本来の企業価値を考慮した水準に比べて安いと考えられる株式のことです。長年堅実経営を続けているような企業でも投資家の人気は低いといえます。

どちらがいいか?

結論から言うと、長期投資家にとって選ぶべきは「バリュー株」です。過去30年間において、バリュー株の指数は多くの期間で市場平均を上回り、市場平均に対する累積の超過リターンも80%近いプラスを記録しています。逆にグロース株の指数は、多くの期間で市場平均を下回り、累積の超過リターンは80%以上のマイナスとなっていいます。

グロース株は通常、株価の割安さを示す指標であるPER(株価収益率)が平均より高く、割高になっています。また配当金がゼロといった企業が多く、株価の上昇が見込まれなければ、投資家が一斉に手を引くこともあり得ます。ハイリスクハイリターンと言っていいでしょう。

バリュー株の中でもしっかりと利益や配当金を出している企業では、今の株価が低迷中でもやがて見直され、ゆっくりと上昇してくるでしょう。投資にあたっては、自己資本比率が50%以上で、借金の少ない企業を選ぶのが賢明と言われています。

さらに、バリュー株の中でも長期投資にはディフェンシブ銘柄が向いています。ディフェンシブ銘柄とは、食べ物や薬、電気など生活をするうえで欠かすことのできないサービスを提供している会社を指します。急激な株価の変動は見込まれませんが、それ故、不況時に強いのが魅力です。セクターで言えば、生活必需品、ヘルスケア、公益事業、一般消費財です。

ま と め

  • 長期投資にはバリュー株を選ぶ
  • ディフェンシブ銘柄を中心にする
  • 当面は配当金や利益は再投資していく

 

 

配当王と配当貴族

 

配当王とは、米国株銘柄で50年以上連続増配をしている企業です。長期投資を目指す投資家にとっては、外せない銘柄です。2017年時点で22銘柄もあります。日本株には1銘柄もありません。※配当王銘柄に関しては前回の記事をご参照願います。

配当貴族とは、S&P500構成銘柄で25年以上連続増配をしている企業です。一部配当王銘柄が重複しています。

セクターとは、部門・部類のことで、銘柄ごとに所属するセクターがあります。米国株のセクターの種類は、ヘルスケア,生活必需品,情報技術,エネルギー,一般消費材,金融,資本財,電気通信,公益事業,素材の10種類と昨年からできた不動産セクターがあります。

 

セクター別配当貴族銘柄

赤字色は連続増配50年以上の配当王、また株価は2017.6.20場中のドル以下切り捨てて表示してあります。

・公益事業セクターの配当貴族株価と配当%

EDコンソリディーテッド・エジソン85$3.25%

公益事業セクターは、インフラや公共事業関連の企業群から成り、電力会社やガス会社、水道事業会社が含まれます。生活する上で、欠かせないインフラは人口の伸び率に比例される分野です。

配当王は5銘柄もありますが、配当貴族銘柄となると1社しかなくS&P500から嫌われているセクターと言えます。株価の大きな伸びは期待できませんが、安定した配当を出しています。他にも25年以上連続増配銘柄は10社ほどあります。

 

・資本財セクターの配当貴族株価と配当%

CTASシンタス130$1.01%
DOVドーバー80$2.11%
EMRエマソン・エレクトリック60$3.12%
GPCジェニュイン・パーツ91$2.88%
GWWW.W.グレインジャー177$2.85%
ITWイリノイ・ツール・ワークス149$1.73%
MMMスリーエム213$2.20%
PNRペンテア66$2.05%
SWKスタンレー・ブラック・アンド・デッカー142$1.63%

資本財とは、土地以外の建物,機械、自動車やその部品など、最終的に「製品」になりうる財のことです。資本財セクターとは物つくりをしている企業を集めたセクターです。

 

・一般消費財セクターの配当貴族株価と配当%

ADMアーチャー・ダニエルズ・ミッドラン42$3.01%
CLコルゲート・パルモリブ76$2.08%
CLXクロロックス140$2.38%
KMBキンバリー・クラーク133$2.92%
LEGレゲット・アンド・プラット53$2.69%
LOWロウズ81$2.02%
MCDマクドナルド154$2.45%
PEPペプシコ118$2.74%
SYYシスコ54$2.42%
TGTターゲット51$4.79%
VFCVFコーポレーション55$2.95%
WBAウォルグリーン・ブーツ・アライアンス78$1.87%

一般消費財とは、人が家庭で使うために買うすべての物のことで、具体的にはパソコンや冷蔵庫、kinkoのイメージではブランド衣服や高級食品などがあげられます。不景気になるとこのセクターがいち早く反応することでしょう。S&P500の構成セクターの中で、一般消費財が12銘柄と一番多くなっています。※業務用に使われる物は中間財や生産財になります。

 

・生活必需品セクターの配当貴族株価と配当%

HRLホーメル・フーズ34$1.97%
WMTウォルマート75$2.70%
KOコカ・コーラ45$3.26%
PGプロクターアンドギャンブル90$3.06%

生活必需品とは、人が生活していく上でどうしても欠かすことのできない品物。食品、衣類、洗剤、燃料などがあげられます。一般消費材との違う点は、贅沢品かどうかといったところでしょう。例えばスマホがなくても生きていけますが、日常の食品がないと生活に困るといった“必需品”に特化しています。

 

・金融セクターの配当貴族株価と配当%

AFLアフラック79$2.17%
BENフランクリン・リソーシズ44$1.78%
CINFシンシナティ・ファイナンシャル72$2.73%
SPGIS&Pグローバル インク148$1.09%
TROWT ロウ・プライス・グループ73$3.07%

金融とは銀行や証券会社、保険会社などがあげられます。

 

・ヘルスケアセクターの配当貴族株価と配当%

ABBVアッヴィ71$3.58%
ABTアボット・ラボラトリーズ49$2.16%
BCRCRバード315$0.33%
BDXベクトン・ディッキンソン194$1.50%
CAHカーディナル・ヘルス76$2.42%
JNJジョンソン&ジョンソン134$2.50%
MDTメドトロニック89$1.93%

ヘルスケアとは、健康の維持や増進のための行為や健康管理のことで、製薬業界のビタミン剤や市販薬といった分野です。ディフェンシブ銘柄としても根強い人気があります。

 

・電気通信セクターの配当貴族株価と配当%

ADPオートマティック・データ・プロセッシング103$2.19%
TAT&T38$5.03%

電気通信とは、インターネットや携帯電話といった電気的に映像、音声、文字を伝える通信のことです。

 

・素材セクターの配当貴族株価と配当%

APDエアープロダクツ・アンド・ケミカルズ146$2.60%
ECLエコラブ134$1.09%
NUEニューコア56$2.70%
PPGPPGインダストリーズ110$1.44%
SHWシャーウィン・ウィリアムズ358$0.95%

素材とは、あらゆる製品の元、原材料のことです。素材セクターやエネルギー関連セクターが動き出すと景気のピークが近いと言われています。

 

・エネルギーセクターの配当貴族株価と配当%

CVXシェブロン106$4.02%
XOMエクソンモービル82$3.72%

エネルギーとは、原油やガスといった生産活動にはなくてはならない資源のことです。

 

Kinkoの銘柄選抜

ポートフォリオには不動産以外の10セクターを満遍なく入れ、分散投資していきます。ただし、配当貴族銘柄にはないセクターがあるため、25年連続増配銘柄をピックアップする必要があります。

過去にS&P500を上回るパフォーマンスを上げているセクターは、第1位ヘルスケア、2位に生活必需品、以下、情報技術、エネルギー、一般消費財です。これらを中心にして、配当王でありながら配当貴族銘柄(赤字マーク)は第1候補になります。すでに8銘柄あります。

現時点での配当利回りが3%以上の銘柄は9銘柄です。できれば4%以上になったところを拾っていきたいと思います。

次は米国株式ETFと足りないセクターを調べてみたいと思います。

ま と め

  • 配当貴族銘柄の配当王は第1候補にする
  • 配当貴族銘柄だけでは足りないセクターが判明
  • できれば配当利回りが4%以上で購入したい

※投資は自己責任でお願いします。