長期株式投資さんの著作、「半オートモードで月に23.5万円が入ってくる「超配当」株投資 日経平均リターンを3.86%上回った“割安買い”の極意」を読みました。
今回、この本を手に取った理由は、日本株に長期投資してもいいかも?と考えが変わったからです。
日本市場は失われた30年と言われていて、株価は平成バブル期高値を越えられずにいます。世界中探してもそんな見捨てられた国はありませんでした😭だから、ずっと長期投資には向いていないと思い割り切って短期売買を繰り返していたんです。
お陰様で今までは配当金以上に利益を積み上げて来れましたが、流れが変わったのはこの春からの日経平均株価の暴騰です。バフェットさんが来日したり、外国人投資家が11週連続買い越ししたりと、明らかに日本株が勢いずいています。
そして、今までと全く違うのが40年ぶりのインフレです。ようやくデフレを脱却し、正常な経済発展へと向かうのではないか?と思えるようになりました。(何度も梯子を外された経験もあってここは慎重にいきたいところですけど…)
能書きはいいとして、著者の紹介からです。
40代の文武両道の方であることがわかりますね!資産形成のブログを発信したりセミナーを開いたりと活動的でもあります。
『オートモードで月に18.5万円入ってくる「高配当」株投資』の前作も話題になりましたが、その内容も「超配当」の本の方に書かれています。
「超配当」の概要
早速、本の中身を見てみましょう。
第1章:セクター代表企業の「暴落買い」指標を◎◯△−の4段階で評価してみた
第2章:企業と市場に対する「俯瞰力」をアップする10の指標
第3章:「決算短信1分間チェック表」からの「財務3表ココだけ分析」はなぜ最強なのか?
第4章:「死ぬまで持ちたい銘柄17」をベースに読み解く有価証券報告書の超速チェック法
第5章:死ぬまで持ちたい「かも」銘柄29選とその買い方
第6章:当然儲かった上で「幸せ」も最大化するポートフォリオの作り方
第7章:配当投資に最適化した「新NISA」の使い倒し方
率直に言って、第1章から面白かったです。日本を代表する企業の株価が暴落した時に買いたいか、そうでないのかを具体的な理由とともにあげていて「なるほど!」と思うこともしばしばありました。
第2、第3章は初心者にはちょっと難しいかもしれません。決算資料が読めるようになっても株価はその通りに動かないことも多いので、ここは読み飛ばしても👌😅
死ぬまで持ちたい17銘柄とは?
第4章の「死ぬまで持ちたい17銘柄」は前作に取り上げた銘柄のようです。誰もが知っている選りすぐりの企業ばかりです。ネット記事にも取り上げられていましたので17銘柄を掲載します。私も過去に保有していた銘柄が多く、なんで売っちゃったんだろう?と反省しました。
INPEX、JT、花王、アステラス製薬、大塚ホールディングス、ブリヂストン、コマツ、クボタ、伊藤忠商事、三井物産、三菱商事、三菱UFJフィナンシャル、三井住友フィナンシャル、日本取引所グループ、東京海上ホールディングス、NTT、KDDI
第5章では、この銘柄の他に有望株として29銘柄を買い時水準と一緒に掲載されています。ここだけでもお宝な内容だと思います。(銘柄掲載は控えます)
自分だけのPFを作る3つのステップ
STEP1:20銘柄を1株ずつ買う
STEP2:各銘柄への投資金額を均一に調整
STEP3:キャッシュを含めてポートフォリオを考える
キャッシュ比率は年齢と同じパーセンテージが良いそうです(30歳の資金100万円なら、株に70万円、現金30万円)。投資余力を残しておけば暴落時に機動的に対処できます。
そして、大事なのは投資する目的と戦略を明確にすること!事前に綿密な計画を立てておけば、物事が上手く運ばなかった時でも途中で修正しやすく、目的の達成がより現実的なものになります。人によって投資する目的が違いますからね、自分に合った目的、戦略、戦術を考えていきましょう。
新NISAの使い方
来年から始まる新NISAでは、つみたて投資枠が年間120万円×5年=600万円、成長投資枠は年240万円×5年=1200万円です。合計1800万円の非課税枠を上手に使いましょう。
著者お勧めの新NISAの投資方法は、月5万円の無理のない範囲で長く投資を続けることです。
【つみたて投資枠】eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)月25000円
【成長投資枠】17銘柄+アサヒグループホールディングス、全国保証、オリックスの20銘柄に月25000円の範囲内で1株ずつ順番に投資
これだとNISA枠を埋めるまで20年以上かかってしまいますね。おそらくその間には何度か大暴落に見舞われる時が来るでしょう。ドルコスト平均法で少しずつ投資していく方が市場から退場することなく資産形成できるのでしょうね。

読み終えての感想
著者の年間282万円の配当金が羨ましい〜と思い、どんな銘柄に投資しているのか興味津々でした。
著者の全保有銘柄は103銘柄で、保有株数は1株〜4532株まで多岐にわたっており、愚直に1株ずつ買い増しし続けてきた足跡が見えました。約20年間投資してきた結晶であり、一朝一夕では成し得ない継続の力なのだと感銘を受けました。
自分の投資の目的を改めて考えると、資産を減らさないように生活費を捻出したい。私の担当は食費(外食も含め)と日用品だから、余裕を持って月10万円欲しい←配当金で得たい。株主優待も好きだから、QUOカードやカタログ優待のある銘柄も欲しい。
ちょうど老眼も始まりパソコンを見続けるのも辛くなってきた今日この頃、ほったらかし高配当長期投資へ移行するいい時期かもしれませんね!😅

お読み頂きありがとうございました!
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