
こんにちは、kinkoです。いつも楽しく拝見させて頂いているサイト「会計士ママのお金の使い方」の管理人、会計士ママプリ子さんから嬉しいリクエストがありました。
それは、“教育ネタ”でした。kinkoからみれば、よっぽどプリ子さんの方が教育熱心で、お受験ママの為になるお話をたくさんされていると思うのですが…
そんなプリ子さんでも中学、高校生の勉強を一緒にやっていたというのが不思議なようです。
それにはある理由がありました。
主人の大病がきっかけ
もともと共働き希望だったkinkoは、結婚してからもフルタイム11年、パート4年と働いている方が好きでした。(お金を貯めるには働くしかないと思っていたので。)
当然、小学生だった子供達は鍵っ子で遊びたい放題でした。勉強は宿題さえやっていればいいと思っていました。
それでも学校行事や授業参観には必ず参加していました。勉強よりもいじめられていないかとか、友達はどんな子だろうといった事を気にしていました。
それが、教育ママ?になるきっかけとなったのが、主人の大病でした。
息子が中3、娘が小6の時に主人は命にかかわる病気をしました。
看病と子供達の教育
主人の病気治療と並行して子供達の将来が不安になりました。もし、主人が亡くなったらkinkoの稼ぎでは生活するだけで精一杯だろう、子供達の教育費はどうしようか?と初めて真面目に考えました。
ちょうど息子が高校受験を控えており、1年間だけ大手学習塾に通いました。その費用は年間60万円でした。(高校生の塾代は年間100万円らしい)
ざっと2人分の塾代だけでも大学入学まで500万円は超えるだろう、塾代捻出は難しいから自分達の力ででなんとかならないだろうか?
また、田舎では、公立の方がレベルが高い傾向にあるため、全て公立にしたいと思うようになりました。
それに学習塾に通った息子が、「チャレンジ」の教材の方がよく、塾は意味がなかったと言ったことも理由になりました。
自ら勉強をみようと覚悟
退院した主人は10kg以上痩せましたが、仕事への復帰を果たす事が出来ました。病気を乗り越え、頑張っている主人の姿を見て、kinkoもやるべき事をしようと心に誓いました。
そう、今やるべきなのは“子供の教育”。それも極力お金をかけないようにする事でした。
息子は「やる気のなさ」に問題はありましたが、比較的地頭が良く、手がかからず楽でした。親に色々言われたくないため、最低限の努力で叱られない程度の成績を取る要領の良さがありました。
息子の高校時代は、主人に少しだけ勉強をみてもらう程度でした。勉強をしている姿を見た事がないのに、国語は学年2位を取ったり、化学は東大理IIIに合格した子と同じ点数だったりとそこそこ出来るのに、飽き性で「努力」が出来ない子でした。
先生からも勉強すれば東大だって行けるのにと言われましたが、本人が全く興味がなく地元の国立大学1本に決め、難なく合格しました。
娘の勉強に中1から張り付く
kinkoが薬剤師になりたかった事を言い続けていたら、洗脳された娘は目指す事になりました。
ただ、娘は息子と正反対で、負けず嫌いでやる気満々なのに、地頭が良ろしくない(こんなこと書くと娘からまたクレームが来そう…)ので、中学1年から張り付いて勉強をみなければ、薬学部になんてとても入れないと思っていました。
ここから6年間の国立大薬学部合格への勉強が始まりました。そう、中学1年からその大学に合格する事を目指したわけです。
しかし、子供達はゆとり世代で、中学の先生が「この先を知りたい子は塾で聞いて来て下さい。これ以上は学校では教えません。」と授業参観の親の前でも平気で言っていた頃でした。
当然、クラスのほとんどの子供達は、学習塾へ通っていました。kinkoは、塾へ行っていない子は切り捨てるってこと?と怒りを覚えました。
それなら塾に行かなくても学年1位にしてやろうじゃないか!と闘志に燃え、犠牲になったのは娘でした。(笑)
こんな勉強法をしていました。
中学レベルでしたら高卒のkinkoでも教える事が出来ました。娘の中学時には、息子の3年分のテストの中から範囲にあった問題の模擬テストを作りました。
だんだんと学校の先生の出すテストのクセや傾向が分かるようになり、5教科全て満点を取った時には、勝手に先生に勝った気になっていました。
勉強の継続が出来たのは、kinko自身も負けず嫌いで、塾に行くのが当たり前と思っていた先生を見返したかったこと、勉強がゲーム感覚で楽しみながらできたこと、娘は自分がバカだと思っていたので、親の言う事は素直に聞く子だったからだと思います。
高校でのテスト勉強は家族総出
高校生になると勉強が大変になり、娘は挫折しそうになったこともありました。
高校1年生が進学校入学で挫折した時、親はどう対処すれば良いか?
の記事を改めて読み直すと、高校1年2学期からの勉強法がありませんでした。プリ子さんは、ここが知りたかったのかな?と思いましたので、書いておきます。
中学と同じように勉強するには、kinkoにとって英語と数学の難易度が高く、一人では無理がありました。
そこで、主人が英語を教え、大学生の息子が数学や物理を教え、その他の暗記教科はkinkoが受け持つことにして、それぞれ家庭教師のように勉強をみていました。
自宅に3人の家庭教師がいる状態ですから、娘はたまったものではなかったと思います。
しかもそれぞれの担当教科の点数争いで、勝ったの負けたのと娘が責められるため、娘の勉強時間は増えていきました。
テスト前日なんて、3人の先生が入れ代わり立ち代わりスタンバイしているわけですから、休憩は食事と睡眠の時だけでした。塾に通った方が楽だったんじゃないか?とさえ思います。
そして、娘の努力が一番ですが、家族の協力もあり、国立大薬学部に合格出来たというわけです。
国公立の薬学部に拘る
平成18年から薬学部は6年制になりました。国公立の学費は入学金30万円、年間授業料54万円、6年間では約350万円ほどです。
一方、私立の薬学部は平均が1200万円で、高いところでは2500万円と医学部に次いで高い授業料なのです。医学部と違うところは、偏差値が50でも入れるところでしょう。
調べるうちに国立と私立では3倍も授業料が違う事を知りました。でも、全国の国公立の薬学部は17校しかありません。ここへ入学するには偏差値63程度が必要です。
これは勉強させるしかありませんでした。kinkoが国公立に拘っているのですから、自分の身を削るのは当然でした。
確かに勉強を見ていた6年間は大変でした。イライラする事もあって、娘には可哀想な事を言ったこともあります。それでも続けて結果を残せたのですから、今ではいい思い出です。
やらなかった事を後悔するより、試行錯誤しながらでも一緒に勉強をする方がいいと思います。
高卒のkinkoに出来たんですから、その気になれば誰でも出来ると思いますよ。
ま と め
- 親がやりたくない勉強は、子供だってやりたくない
- 親の一生懸命な姿を子供に見せよう
- やらずに後悔するより、取り敢えずやってみよう
【主人から…】
いきなり高校生の家庭教師をするのは大変に思うかもしれませんが、中学生の家庭教師をやっていくと高校の勉強も思い出していくものです。kinkoが高校生の娘の勉強を見ることができたのは、中学から継続して勉強をみていたことが大きいと思っています。我が家では、いつもみんなが居間に集っていたので、普通に勉強を教え合った事も理由と思います。
※勉強は自己責任でお願いします。
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