
こんにちは、kinkoです。
大学進学者の2人に1人が奨学金を利用しています。大学進学率が48%ですから、社会人の4人に1人が奨学金返済をしていると思われます。
昨今、この奨学金が返せずに自己破産したという話を耳にします。これから借りようとしている人はよく考えて欲しいと思います。
奨学金制度でいくら借りられる?
日本学生支援機構の奨学金制度
大学生が借りられる奨学金額
【第一種奨学金 (利子なし)】
〈国・公立〉
自宅 45,000円/月 自宅外 51,000円/月
〈私立〉
自宅 54,000円/月 自宅外 64,000円/月
【第二種奨学金 (利子あり)】
・月、3~12万円まで借りられる額を選択
・医学部や薬学部は、12万以上借りられる
息子の友人(国立大学修士卒)は、奨学金を400万円借りたそうです。
「修士まで行くとみんな借りてるよ。それが普通だから、うちが珍しいだけ。」と息子。
400万円が普通でしたら、医学部はいくらでも貸してくれそうです。
借りるのは楽でも返すのは大変です。
そして待ち受けるのは、
・40代の男性が奨学金を返済できず、自己破産
・返済のため風俗店でバイトをする女子学生が増加
・奨学金返済できず、うつ病になり自殺
このように奨学金の返済で人生が狂ってしまうことがあるのです。
大学中退者続出でさらなる貧困
NHKクローズアップ現代の「奨学金が返せなくて自己破産が増加」を視聴しました。
親からの仕送りがない大学生は、奨学金月8万円とアルバイト月10万円で授業料と生活費をまかなっています。
ところが学校の単位が取れず留年してしまうと、奨学金が打ち切られます。
すると、ますますアルバイトをし、中退を覚悟しなければならない状態だと言います。
後に残るのは484万円の奨学金の借金のみだそうです。

参照:クローズアップ現代
大学中退者は、年間およそ8万人、中でも児童養護施設出身者は1/3にのぼるそうです。
児童養護施設出身の女性の奨学金総返済額が驚きの1,000万円!

参照:クローズアップ現代
大学中退者は就職が厳しく、年収は200万円以下が55%となっており、奨学金返済は難しくなっています。
返済なんて無理!
20歳そこらの若者にそこまで貸していいの?と思わざるを得ません。
どのような支援があれば中退しなかったかのアンケートによると、
・心理相談 31%
・授業料免除 21%
・給付奨学金 11%
・授業料の分納・延納 7%
・授業料の猶予7%
この結果から経済的な問題だけでなく、心理的な問題も抱えている事がわかります。
経済的支援では、早稲田大学が児童養護施設出身者の入学金や授業料の免除、生活費月9万円の支給などの試みを開始しているそうです。
これ、国がやるべき事だと思うのですが…
やはり、先進国として大学の無償化の政策をお願いしたいです。
次世代の納税者を育てるためにも先行投資が必要だと思います!
【あとがき】
kinkoも経済的理由で大学進学を諦めましたが、このような状況を見ると、奨学金を借りてまで大学へ行かなくて良かったのかもしれません。
社会人スタート時の借金は、その後の人生設計に大きな影響を及ぼします。「大学へ行かない」選択肢がある事を頭の片隅に入れておいて欲しいと思います。
また、保護者の方は家計状況を子供に伝え、大学進学の費用を準備すると共に、このような現状も教えていきたいですね。
お読み頂きありがとうございました!
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