こんにちは、kinkoです。
牛丼でお馴染みの吉野家は、2月末と8月末の100株保有の株主に対し、3,000円ずつの食事券が送られます。優待目的で保有されている方も多いとことでしょう。
吉野家ホールディングスの2018年3〜8月期の売上高は、初の1,000億円を突破し、前年同月比3%増の1,003億円と好調でした。しかし、連結決算の最終損益は8億5,000万円の赤字に転落しました。
売り上げは良かったのに、いったいなぜ赤字に転落してしまったのでしょうか?
【9861】吉野家赤字の理由
・人件費の増加
最低賃金の上昇と人手不足でアルバイトの時給が増加したことで、吉野家の販管費は643億円と5%上昇しました。
・原材料費の増加
米や肉類などの食材価格が上昇し、原価は359億円と6%上昇しました。しかし、売り上げでカバーし、粗利益率は1%伸びています。
・特別損失を計上
不採算部門の閉鎖に伴う特別損失を計上しました。
2019年2月期通期の最終損益は11億円の赤字となる見通しです。前期が15億円の黒字だっただけに、赤字転落のインパクトが大きく思えますね。
おそらく外食産業全体が吉野家のように人件費が増え、収益を圧迫している事でしょう。この人件費対策として、配膳などをセルフ式にする「キャッシュ&キャリー型」の店舗を展開していくようです。
「値上げ」の方向へ
一消費者としては、値上げは極力して欲しくありません。ですが、牛丼並もり380円は安すぎではないでしょうか。欧米で3ドルや3ユーロでお腹一杯になる食事はほとんどありません。3ドルで買えるのはソーゼージだけのホットドックくらいでしょう。
マックなど世界中で比較できる商品で言えば、日本の500円くらいのセットがヨーロッパでは7ユーロくらいでした。日本円で910円ですから、イメージは倍くらいの差を感じました。そのくらい日本は物価が安いのです。
お年寄りの出費が多くなっているのは生鮮食品を購入するためで、外食の多い若者はさほど支出が増えていないのだそうです。これは、外食産業の企業努力によるものが大きいと思われます。同じ食材なら手作りする方が安くなっていいはずですからね。
この赤字を解消するには、値上げが必要になってくると思います。給料に反映する良い物価上昇は、経済を活性化するだろうと思います。
吉野家の株価
先週末の吉野家ホールディングスの終値株価は1,866円でした。1株配当が20円、優待券が1年分で6,000円ですから、優待+配当金利回りは現在4.2%です。
個人的には、減配はあるかもしれないと思いますが、優待券廃止などは考えられません。優待がなくなれば、かなりの株価暴落が予想されるからです。優待が継続するという条件付きで下値は限定的でしょう。
じゃぁ、押し目を拾うか?と聞かれれば、kinko家の場合はNoなんですよね。理由は、主人がファーストフードをあまり好まないので、吉野家やマックにほとんど行かないからです。
kinko一人でも年間6,000円分の優待券は多いですし、かといって金券ショップへ持っていくのも面倒です。ほっともっとのプレナスも同じ理由で手放しています。使う方には貴重な優待券も使わない人にとっては只の紙切れになってしまいますね…
【吉野家1年チャート】

参照:ヤフーファイナンス
※投資は自己責任でお願いします。
お読み頂きありがとうございました!
ポチッとして下さると嬉しいです♪(≧∇≦)