
こんにちは、kinkoです。
「お金があれば幸せか?」という質問は永遠のテーマなんだろうと思います。
「お金があれば会社を辞められるのに」、とか「子供を好きな大学に行かせてあげられるのに」といったお金があれば人生が変わる場面はいくらでもあります。
選択肢を広げる意味でもお金はないよりはあった方がいいと思います。
お金はそこそこあればいい?
日経のコラムで、「人生でお金はそこそこあればいい」という記事がありました。
人生の中で、時間・体力・お金の3つが揃うことは滅多にないのですってー
確かに若い頃は、時間や体力はあるけれどお金はない人がほとんど。地位を得てお金を手に入れた頃は、時間がなかったり健康を損ねたりしています。
人はついつい無いものねだりをするものですが、ある程度年を取ってくるとお金より時間の方が大切になってきます。
では、いったいいくら年収があれば、お金より時間や健康の方が大切に思えてくるのでしょうか?
幸せのボーダーラインは年収800万円
ノーベル経済学賞を受賞したプリンストン大学のダニエル・カーネマン教授によると、ある一定の水準を超えると年収が上がったからといって必ずしも幸せと感じなくなるというデータがあるそうです。
そのボーダーラインは年収が7万5,000ドルあたりで、日本円にすると約800万円だそうです。
年収800万円までは収入が増えれば増えるほど幸福感が上がっていきますが、800万円を超えたあたりから稼ぐことに幸せを感じなくなるそうなのです。
日本の平均年収が約441万円ですから、800万円はかなり高く感じますね。若いうちは共働きしてやっとクリア出来る金額で、なかなか到達するには難しいです。
結局、一人の年収が800万円に昇給する頃には、時間も体力もなくなっている中年以降になってしまうってことなのです。
必要条件と十分条件
お金は幸せに過ごすための「必要条件」ではあるけれど、「十分条件」ではないと言います。
「必要だが十分ではない」とは、お金だけでは本当の幸福感が得られないという事だと思います。
不足しているものは、時間、体力の他に「良好な人間関係」が必要になってきます。家族や仲間との信頼関係があってこそ、幸せを実感できるのではないでしょうか。
また、人々が幸せを実感するには、生き生きと働ける社会の実現も重要になってきます。
経済的自由を得てセミリタイヤした人が働き出したりするのも、社会との繋がりを欲しているのでしょう。
本多静六さんの言葉
造園技師で東大教授も務めた投資家の本多静六さんは、「人生最大の幸福は、その職業の道楽化にある。富も名誉も美衣美食も、職業道楽の愉快さには遠く及ばない」と言いました。
実際に仕事が道楽であれば楽しく飽きずに打ち込めます。そして、打ち込めばそれだけ仕事の質は上昇し続けます。
また、本多静六さんは、「人生最高の幸福は、社会生活における愛の奉仕によってのみ生じる。分かりやすく言えば、他人の為に働く事だ」と言っています。
本多さんは、株式投資で莫大な財産を築いた後も質素倹約に努め、造園技師として働きました。その資産のほとんどを匿名で寄付し続けたそうです。
生活に追われる日々では、なかなか他人のために働くというのは難しいですね。ほとんどの人はお金のため(生活のため)に働いている人が多いのですから…
それでも、ある程度年を重ね収入が上がってくるようになると、「社会貢献」が視野に入ってくるようです。
う〜ん、理由はいまいちよくわかりませんが、主人は会社を退職した後も働くつもりのようです。
「お金」のために働くのではなく、「他人のため」に働けるようになった時こそ、真の幸福感を味わえるのでしょうか…ね?
ま と め
- 幸せには、お金・時間・体力・人間関係が重要
- 幸せとお金の関係は年収800万円がボーダーライン
- 人生最大の幸福は、その職業の道楽化
- 人生最高の幸福は、社会生活における愛の奉仕
お読み頂きありがとうございました!