
こんにちは、kinkoです。
子供が一人産まれると教育費に1,000万円もかかると言われていますね。
確かに知り合いには多額の教育費をかけていると言う話が飛び交っていました。
個人的には、それ本当に子供にとって必要な教育費なのかしら?と疑問を抱いています。
子供にかけるのは、教育費ではなくお金の教育なのではないでしょうか。
欧米では、小学生の頃から投資をしており、18歳まで親と生活を共にしますが、大学は全て奨学金とアルバイトで生計を立て自立しています。
子供にお金を与えるのは簡単ですが、どうやって稼ぐのかを教える事がより重要で難しいのです。まして、投資の勉強となると大人だって共に学んでいかねばなりませんね。
教育費は青天井
【お金さえあれば医者にもなれる?】
偏差値70以上とも言われる医学部に入るのは至難の技です。いくら医者の子供でも頭が良くなければ難しい世界だろうなーと思っておりました。
しかし、私立の医学系に進んだ知り合いのお子さんは、国立大学に入れる学力が足りなかったため、確実に入学出来る私立医学部に推薦入学したそうです。
その方はお医者様でどうしても子供にあとを継がせたかったらしいのですが、その費用が大学の学費と寄付で合計4,800万円もかかったそうです。
「うちの子のように頭の悪い医者もいるよ。(笑)」と言っていましたが、医師国家資格を取得しているですから謙遜だと思います。でも、偏差値70の秀才ばかりではないのは確かで、お金で医者にさせたとも言っていました。
ちなみに国立大学の医学部に入れれば、入学金28万円、学費は年間54万円×6年間の350万円ほどです。研修費など別途かかるとは思いますが、私立の1/10程度の費用で済みます。
【芸術系大学は4年で700万円の学費】
kinkoの周りには、無駄としか思えない教育費の掛け方をする人が多いです。知り合いのお子さんは高校生の頃、芸人を目指しておりました。
お勉強は出来る方ではなかったので、高校を卒業したら進学せずに芸人になるだろうと思っていました。
しかし、フタを開けると私立の演劇学部のある大学に進学しました。ご主人が高卒では恥ずかしい、せめて大学だけでも出させたいとの希望からでした。
聞けば4年間の学費だけで700万円、仕送りに月13万円×12×4年で624万円の合計1,324万円もかかったそうです。
今年、卒業したお子さんは就職する事なくアルバイトをしながら芸人を目指しているそうです。相変わらず「仕送りが大変なのよ〜」と嬉しそう?におっしゃっていました。
芸人になるのに学歴いるのでしょうかね…?
「大学卒」の肩書きのためだけに、将来の仕事に関係のない教育費は必要なかったと思います。
そのお子さんは、ずっと仕送りに依存していくのでしょうか?奨学金を借りているとも言っていましたから、その返済はどうしているのか心配です。
このように、子供の教育費はいくらでもかけようと思えば掛けられるのです。それだけお金があるという事は羨ましい話ですが、はたして子供のためになっているのでしょうか。
費用対効果を考えよう
先ほどの医者になったお子さんは、4800万円の学費を生涯年収から考えて安くはないですが、高くもないと思えます。
実家の開業医を継げば両親は満足でしょうし、お金を出した甲斐があります。
芸人志望のお子さんに掛けた費用は、全くの無駄に思えてなりません。
芸人になりたいのなら高卒でもいいですし、もしかしたら大学へ行っていた4年間のうちに芽がでたかもしれません。
kinkoは、高卒です。経済的理由で進学を諦めていますから、お金の有り難みは人一倍分かっているつもりです。
高校の先生が家庭訪問までして、親に進学を勧めてくれましたが、kinkoは就職に決めました。理由は、連れ子でしたから母の再婚相手に遠慮があったこと。行きたかった大学は国立大学の薬学部で、学力に不安があったことの2点です。
18歳でお金の問題に直面すると、自ずと進学した場合との費用対効果を考えました。もし、A判定で現役合格間違いなしでしたら、奨学金や教育ローンを組んでもらっても大学へ行く価値があるでしょう。
ざっと計算してその頃の学費は200万円くらい、家から通えば仕送りなしで借金200万円で済みます。薬剤師になれば1年で返済可能な金額です。しかし、浪人して予備校に通ってまでとなると就職した方が無難と判断しました。
30年前はバブル期で、高卒でも就職は売り手市場でした。もちろん正社員で入社し、30歳頃には年収500万円を超えていました。主人に仕事を辞めて欲しいと言われるまでの14年間勤めました。
正直、学歴コンプレックスは今でもあります。今だったらお金も時間もあるのですから大学だって行けます。だからと言って大学へ行こうと思えないのは、大学で勉強したいことがないんですよね。
今、学びたいのは「投資」です。これはネットの情報で出来ますし、実践が一番の勉強です。投資こそ、お金がお金を生む費用対効果の真髄ですね。
お金に対する価値観は夫婦共通
kinkoの子供の頃は、母から「お金のかからない子」と言われてました。小2まで母子家庭でしたので、幼稚園は1年しかいっておらず、お風呂のない6畳一間のアパートで育ちました。
子供ながらに貧乏は自覚していましたから、早く大人になって働きたいと思っていました。母が再婚して、まともな生活が出来るようになると益々貧乏にはなりたくない、と思うようになりました。
親戚には反面教師が多く、ギャンブルで自己破産した人や借金で夜逃げした人など、どうして収入以上にお金を使うのだろう?と不思議でした。
そんな環境でしたから、節約意識はめちゃめちゃ高かったです。高校まで公立で、塾に行ったことはありませんし、服ですら貰い物でした。
そして、出会った主人はもっと貧乏でした。(笑)
主人の壮絶な貧乏物語は後日、主人の許可を取ってから書きたいと思います。
夫婦共に子供にはなるべくお金をかけないようにしようという共通な価値観が持てました。自分達はお金がなくてもやってこれたし、むしろお金がなかったことで自立する事が出来たと思っています。
我が家の子供のお金教育
・子供に家計簿を見せる
結婚してからずっと家計簿をつけている我が家では、お給料は有限で使えるお金はこれだけなんだと子供にも把握させるために家計簿を見せていました。
・お小遣いは労働報酬制
幼稚園〜小学校までのお小遣いは、何かしらのお手伝いしたら○円というように労働報酬制にしていました。まさに「働かざるもの食うべからず」です。
子供はパソコンが得意ですから、お手伝い項目をエクセルで管理させ、月末に集計した金額を翌月のお小遣いとして渡していました。
ゲームソフトの発売日前になると自分で仕事を探して交渉するといった高度なテクニックを使ってみたり、子供ながらにお金を稼ぐ方法を見つけていたように思います。
・成績奨励金制度
また、中学〜高校生時には成績奨励金制度を設け、労働するよりも勉強して成績を上げる方が儲かる仕組みを作りました。お陰で塾代は、お試しの1年間しかかかっていません。
この頃からブルーカラーよりホワイトカラーの方が給料が高いというイメージを教え込みました。
・中学から証券口座開設
我が家は、中学入学時に証券口座を開設しました。まだ子供NISAなどない十数年前のことです。円高・円安の為替の仕組みや世界の外貨を教えたかったからです。
当時7%の利回りがあったNZドルなどに貯蓄していたお年玉で投資させました。外貨MMFは1,500円から購入できましたので、ドルコスト平均法なども教えられました。
為替は個別株式と違って倒産リスクがありませんから、長期投資をしてチャートを肌で感じるにはよいのではないでしょうか。
そして、何より自分のお金で投資させる事が重要です。子供とはいえ、真剣味が違いました。買った後に円高になったりすると、「今、売ったら損だよね?」など質問してきたり、実践は最大の勉強だと思います。
その甲斐あってか、子供達は二人とも数学が得意になり理系へ進んでいます。
投資は学校では教えてくれません。
親が子供と共に勉強するいい機会でした。
ま と め
- 教育費は費用対効果を考えよう
- 教育費を与えるのではなく、お金の教育をしよう
- 子供に投資をさせてみよう
kinko家のお金の教育方針はいかがでしたでしょうか。友人に話をするとドン引きする人から興味深々に聞き入る人まで様々でした。
このお金の教育が良かったのかどうかは、子供達の人生が終わる頃までわからないですが…