投資全般

歴史はなぜ繰り返すのか?90年前の世界大恐慌に学ぶ!

こんにちは、kinkoです。

経済の循環サイクルがわかっていながら〇〇ショックなどの大暴落が繰り返し起こるのはどうしてなのでしょう?

「歴史は繰り返される」と言われますが、人間ってそんなにバカじゃないはずです。

だけど、10年に1回は大暴落がやってきます。

そして、個人投資家の8〜9割が損するのはなぜなのでしょう?

まずは、90年前に起こった世界大恐慌について学ぼうと思います。

 

1929年の世界大恐慌

 

1929年の10月23日、5年間右肩上がりだったアメリカの株価が、突然前触れもなく急落しました。1時間のうちに250万株が売られたのです。

そして、翌週の36時間だけでNY市場が22%も暴落しました。その後10年に渡り株価は9割も下げ続けました。

2000行以上の銀行が破綻し、何百万人もの失業者が街に溢れました。

預金者保護法などない時代でしたから、銀行が潰れれば自分の預金は引き出せなくなり、一夜にして無一文になったのでした。

 

大恐慌以前のアメリカ

 

大恐慌より10年前、株式取引はウォール街のビジネスマンしかしていませんでした。ほとんどが銀行間のやりとりで、一般人は参入していなかったのです。

アメリカ政府は第一次世界大戦の戦費を賄うため、リバティ債という国債を発行しました。半年に1度の利息が貰える債券は人気を呼びました。

このリバティ債がきっかけで、投資とは無縁だった人達が気軽に債券を購入するようになったのです。

【リバティ債券】

 

一般人が株式に参入したきっかけ

 

これに目をつけたのがウォール街の銀行家、ナショナルシティバンクの頭取チャールズ・ミッチェルでした。

彼は、銀行間だけでやり取りしていた社債や株式を一般人に売り出し、その手数料で大儲けをしました。

株式投資は立派な行為だと宣伝し、猫も杓子も投機熱に浮かれたといいます。

寝ているだけで資産が増えていく…まるで一昨年の仮想通貨バブルのようですね!

1920年代半ばには300万人以上のアメリカ国民が株に酔狂、株は上がり続けるもの、濡れ手に粟の状況が当たり前だと信じていました。

 

上限のない信用取引

 

元手がない人のために上限のない信用取引が生まれました。

当時の株式市場では9割以上が信用取引という借金で取り引きされていました。銀行や証券会社の融資の40%が株取引に使われていました。

それにより、1928年の1年間で株価は50%も上昇しました。

さらに顧客を増やそうと、女性もターゲットにしていきました。

 

政府と金融資本家

 

JPモルガンの当時の頭取トーマス・ラモントと歴代大統領とは定期的に会合を開いていました。それは、ウォール街への政府の干渉を抑えるためでした。

金融史専門家のロン氏は、「1920年代の株式市場は、投機のプロに不正に操作されたカジノのようだった」と言っています。

さらに「機関投資家たちは、純粋に株の値上がり益だけで利益をあげたのではなく、知識のない素人から巻き上げようと株価操作をしていました。」とまで…

小口の投資家は勝ち目のないギャンブルに全財産をつぎ込んでいたようなものでした。

機関投資家によって取引を活発にし、吊り上げたところで一気に売りぬけるという手法が、この頃からあったということです。

 

プロには勝てない

 

著名な銀行家、ポール・ウォーバーグは、株式市場の熱狂ぶりを危惧し、「規制なき投機がこれ以上蔓延すれば、市場は必ず破綻する」と警鐘を鳴らしていました。

しかし、大恐慌の半年前に就任したフーバー大統領は、信用取引の規制をしませんでした。

1929年5月〜9月の間にNY証券取引所に新たに60社も上場し、1億株以上が売られ、益々株式市場は過熱していきました。

一方で、プロの投資家達は、夏には売り抜けていたのです。後になって知ることになる一般投資家達が勝てるはずがありません。

 

信用取引の落とし穴

 

株式市場が下落し始めると、信用取引をしていた人たちは担保を迫られました。上げ相場では経験のなかった出来事で、人々はパニックに陥りました。

突然、「明日までに入金せよ、でなければ株を全て売却する」と言われても意味が分かりませんでした。それにお金もなかったのです。

対応する間もなく、持ち株はどんどん売られてゆきました。銀行や仲介業者も焦げ付きが怖かったので、容赦なく現金化していきました。

買う人がいなくなった市場は下がり続け、大恐慌となっていきました。

ウォール街で30年も働いて築いた財産をたった数日で失った人や、オフィスの窓から身を投げた人もいました。

大衆が理解していなかった信用取引の追証こそが、世界大恐慌の原因だったのです。

 

まとめ

 

一般投資家のほとんどが損をするのは、プロの投資家にカモにされていると思わざるを得ません。

偶然はなく必然、つまり暴落はこれからも起こされるということです。

では、どうすれば回避出来るのでしょうか?

株式投資自体しなければ完全回避が可能ですね!

でも、投資したい…

個人的に気をつけているのは、

1. 信用取引はしない

2. 値動きの激しい新興市場はパス

3. 大型株のインカムゲイン狙い

4. インデックス積立

これらでリーマンショックは乗り切れました。信用取引さえしなければ、借金になることはありません。

また、インカムゲイン投資なら株価が下がっても配当金が出るので我慢出来ます。

焦らずゆっくりお金持ちになりたいものです。

※投資は自己責任でお願いします。

お読み頂きありがとうございました!

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