
こんにちは、kinkoです。
油圧機器メーカーのKYBは、データ改ざんした免震・制振装置を全国の987件に設置したとし、そのうち70件の建物名を公表しました。8月に内部告発があってから2ヶ月、大きな問題へと発展しています。
多くの方が「またか!」と思ったことでしょう。東芝やスルガ銀行といった大企業でも不正が行われていましたし、日本企業のモラルは失われてしまったのでしょうか?
データ改ざん70件を公表
19日にKYBの公式ホームページで70件の建物名が公表されました。
今回発表された分は、たった7%に過ぎません。所有者の了解を得た建物を公表したそうですが、不特定多数が利用する公共施設ばかりです。
残り90%以上は民間の建物が多いと思われます。もし、民間のマンションが公表されてしまうと、資産価値が下がり売れなくなってしまう懸念があります。
もし、自己所有マンションが該当してしまったら、こっそり教えて欲しいとは思いますけど、世間一般に公表してくれるな、と思ってしまうでしょう。
今後も民間マンションの公表はないかな?と思います。
改修工事が始まればバレちゃいますけどねー。
【7242】KYB株価
【KYB1年チャート】

参照:ヤフーファイナンス
KYBの株価は、この1年で7000円台→2000円台と約3分の1まで下落しています。
直近では、10月2日の5320円から12日連続で下げており、13日目も2750円の年初来安値をつけたところでリバウンドしました(19日終値は2939円)。
株価の「半値八掛け2割引」や事件・事故銘柄は買いというジンクスがあり、乱高下の激しくなった銘柄でキャピタルを得ようと投資家が注目します。ですが、今回の不祥事のツケは莫大な補償が予想されますから注意が必要です。
KYBは、全ての製品を交換する方針であるとし、装置交換の完了は最短で2020年9月までかかる見込みとのことで、いったいいくらかかるのか試算できていません。
KYBの2018年3月期の連結売上高は3923億円、純利益は152億円でした。2019年3月期の純利益予想は160億円ですが、改修工事の費用がかさみ赤字転落する可能性もありそうです。
東洋ゴム工業の株価
2015年に【5105】東洋ゴム工業の免震偽装がありました。補償金額は累計1400億円を超えたそうです。
その東洋ゴム工業の5年チャートを見てみましょう。

参照:ヤフーファイナンス
昨年から上昇していますが、偽装前の高値は超えられていません。悪いイメージがついてしまうと信用を取り戻すまで時間がかかりそうです。
企業側へお願いしたいことは、株主を裏切るようなことをしないで欲しいという事です。
※投資は自己責任でお願いします。
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