お金の怖い話

金銭感覚は子供の頃に定着し、大人になっても直らない怖い話。

 

こんにちは、kinkoです。比較的お金に裕福な団塊の世代の40代前後の子供達は、子供時代に何の不自由もなく育った人が多いです。子供の頃に金銭感覚を正しく教育しないと大人になっても直らず、破綻の道へと突き進んでいく怖い話をご紹介します。

田舎の40,50代の奥様方に「皆さん、投資してますか?」と聞くと、ほとんどの人が「やってない」と答えます。隠している方もいらっしゃるでしょうが、証券会社に口座を持ってない人は、本当に投資してないようです。

そんな方々のお子さんは、高校生や大学生、社会人とさまざまですが金融リテラシーが低いだろうなと思われます。海外では学校で金融や投資の勉強をするそうですが、日本ではまだまだ“お金=いやらしい物”のイメージが拭えないのはなぜでしょうか?

 

戦後の貯蓄改革

 

敗戦国の日本は、ひどい財政難で国民には「勤勉・勤労・貯蓄」をたたみ込みました。貯蓄こそが美徳で、子供のお年玉さえも目的もなく貯蓄させられました。そして、借金やお金の話は家庭ではタブーとされてきました。

1950〜60年代のインフレ率は凄まじかったと言います。一億総中流社会が出来上がるくらいですから、働けばそれだけ給料が増え、皆が皆豊かになっていきました。

バブル崩壊までの高度経済成長を支えてこられた団塊の世代の先輩には敬意を払います。

しかし、戦後ももう70年以上が経ちます。資本主義社会において、お金(金融や投資)の勉強をしなくては、高齢化社会を生き抜くことができないと思います。

日本の貯蓄額は、1820兆円もあります。投資はこの1割ほどですから、ほとんどが低金利の預金で眠っているのです。

政府の物価上昇率目標値2%が達成され始めたら、資金が目減りする一方になり、本当に勿体無い話です。

 

お金は降ってくる訳じゃない

 

投資をしないまでも貯蓄に励んでいる方はまだいい方でしょう。kinkoの周りの40,50代の主婦の方の話を聞くと、教育費と住宅ローンで貯蓄まで手が回らないと言います。

団塊の世代の子供にあたる40代前後の方は、比較的裕福な方が多いように思えます。だからでしょうか、知り合いには家計簿をつけて節約に励んでいる人が少ないのです。

自分達はすでに給料が目減りしている世代ですが、お爺さんがお金を持っているため、子供の学費や塾代をお爺さんに出して貰っていると言う話をよく聞きます。

そして、都内で社会人になったお孫さんに学生時代と同じように仕送りをしていると言うのです。都内は家賃が高くて自分の給料では払えないかららしいのですが…

このお爺さんが亡くなったらどうするんでしょうか?お金はいつまでも空から降ってくる訳じゃないのに、この親御さんも貰ってラッキーくらいにしか思っていません。

 

子供には魚の釣り方を教えたい

 

このお爺さんは子供や孫にお金を与えるべきではなく、お金の儲け方を教えるべきだと思います。お爺さんの子供は50代ですが、100万円も貯蓄がなくお給料を全て使い切っています。

お爺さんの遺産が入ったとしてもすぐに底をつくのは明らかで、20年後には破綻しているような気がして心配でなりません。でも、いくら他人が言っても子供の頃からの金銭感覚は直らないものです。

ですから、子供のうちからお金の大切さや勉強をさせていく事が重要だと思います。

 

専業主婦とワーキング主婦

 

kinkoの周りの働くママさんはお金にはシビアです。家計簿もしっかりつけて、計画通りに学費や老後資金を貯め、大変な思いをして働いたお金を大事にしています。

専業主婦さんの方が意外にもお金にはルーズな気がします。へそくり作りには積極的ですが、ご主人の給料額も知らないという人が多いのには驚きます。それだけご主人が稼いでいるということなんでしょうか?

あるママさんが言いました。「1億円あっても10年で使っちゃうよね~」と!

kinkoが「1年で1,000万も使ってるの?」と聞いたら

ママさん「いや、わからないけど、子供の塾代(高校生)だけで月10万円も使っているし~」との事でした。このママさんのご主人は公務員です。他に不労所得を得ている話も聞いていません。

そして、このママさんは最近子供の塾代捻出のためにパートを始めました。ご主人の扶養の範囲内に納めたいため月8万円のお給料です。

でも、お子さんの塾代は10万円で、働いた分では足りません。しかも50歳過ぎてからのパート勤めは身体が辛いと言っています。

ママさんは国立大学を卒業している優秀な方です。kinkoの子供達が塾に行かずに国立大学に入学したことも知っていましたから、仕事辞めて、ご自分で勉強を見てあげた方がいいんじゃないかと言ってみました。

そうしたら「私には出来ないよ…」と。

いやいやいや、高卒のkinkoに出来たんですから大卒のママさんがその気になれば自分の子の家庭教師くらい出来ると思います。

慣れないパートに行くより、自分の子供の勉強を見た方がよっぽど楽だと思うのですが…人の価値観ってわからないものですね。

 

車狂の金銭感覚が怖い話

 

知り合いの弟さんのお話です。現在はアラフィフ世代の彼は、裕福な家庭に育ち子供の頃からとても甘やかされていたそうです。後継ぎの長男として大事にされていたんだと思います。

お姉さん(kinkoの友人)は、いずれお嫁に行く身だからと、とても厳しく弟とは子供の頃から差別されていたと言います。お年玉は弟より少なかったし、あまりお金を出して貰った覚えがないそうです。

この弟は高校を卒業と同時に就職しました。親から就職祝いに250万円の車をプレゼントされ、さらにお給料全てを車の改造費に使いました。(お姉さんは自分で中古の車30万円を買ったそうです。)

この車は1年後には事故で大破し、大きい車の方が怪我をしないという理由?で、次にアメ車を買って貰いました。今度は大き過ぎるということで、半年で聞いた事がないような車に乗り換えました。

そんな折、父親が亡くなり相次いで祖父が他界しました。祖父の遺産が2億円、土地、貸工場(月20万収入)などがあったそうです。この相続には父親の兄弟と揉めたそうですが、数千万円と貸工場が弟の手に入ったそうです。(お姉さんは相続放棄しています。)

ここから弟の車狂が加速します。300万円〜600万円車の買い替えが始まりました。聞いただけでも十数台です。◯◯車がいくら〜と聞きながら足し算していくと、ざっと6,000万円以上でした。

そして、遺産は十数年で底を着き、貸工場まで手放すことになりました。お正月に会ってもお金に苦しい顔をするどころか、ビンテージジーンズが30万円で買えたと自慢してきたそうです。

 

お正月の数日後、友人は母親から800万円の借金の申し出がありました。何でも弟の住宅ローンを返さないと家が差し押さえになると言うのです。

先日、弟と会った時には何も言っていなかったし、家計が火の車だったなんて知らなかった友人はパニクっていました。

全く危機感のない弟は、母親がお姉さんに借金を頼みに行ったことすら知りません。ずっと裕福で、好きな物を好きなだけ買ってもらえるのが当たり前だったため、アラフィフになっても母親を金策に駆け回らせているお坊ちゃんのままです。

kinkoは友人に「800万円は貸さない方がいい。お金を借りに来る前にビンテージジーンズや車を売るっていうやる事があるんじゃない?」と言いました。

友人は頷き、弟のためなら何でもする母親に落胆していました。

 

あれから3年…友人に弟さんの話は聞いていません。弟と母親とは疎遠になってしまったのかもしれません。

お金に厳しく育てられたお姉さんの方は、貸ビルを所有しています。旦那さんのお給料と賃貸収入で悠々自適の生活をしています。

金銭感覚の違いが、姉弟でこんなにも落差があるのです。

お爺さんが築いた2億円や不動産が20年も経たずに無くなるだなんて、嘘のような本当の話です。車に使った6,000万円と貸工場が残っていれば、アーリーリタイアだって可能でしたでしょうに…

お金は貯めたり増やすのは大変ですが、なくすのは一瞬ですね。

子供の頃に培った金銭感覚はアラフィフの大人になっても直らないという怖いお話でした。

 

ま と め

 

  • 金銭感覚は子供のうちに正しく育てよう
  • 子供にはお金の話を積極的にしよう
  • 魚(お金)を与えるのではなく、釣り方を教えよう