
こんにちは、kinkoです。
ゆとり世代やさとり世代の若者が転職をするという話をよく聞きますが、最近ではミドル世代にも転職の機会が広がっているようです。
35~40歳のミドル世代は、住宅ローンや教育費を抱えている中、どのようにして転職を成功させていくのでしょうか?
35歳の壁
10年ほど前までは、35歳を過ぎると転職が出来なくなる「35歳の壁」という年齢制限がありました。
しかし、現在では、ミドル世代を中途採用する企業が増えており、新卒よりも経験豊富な分、重宝される傾向にあります。36歳以上で転職した人の数はここ数年増加しています。

参照:日本人材紹介事業協会
人材紹介大手3社によると、2009年以降転職紹介人数が増加傾向にあります。景気の上昇とともに、より良い職場を求めて転職する人が多くなったと言えます。
また、一般社団法人の日本人材紹介事業協会の調べでは、転職する人が5年前に比べ、36歳-40歳は208%、41歳以上は233%にもなっています。
これは全体平均である160%よりも高く、20代よりも高い伸長率となっています。
企業側でも年齢に関係なく「いい人材がいれば採用したい」という声が上がっています。
実質、35歳の壁がなくなったと言えそうです。
転職する前に準備すること
・年収ダウンの心構え
ミドル世代の61%の方が「転職においては、100万円以上下げても良い」と答えています。
また、7割以上の方が「年収は重要ではあるが一番ではない」と答えており、何よりも「仕事内容の重要度が高い」と考えています。
「年収アップのための転職は、上手くいかない」とLINEの元社長さんもおっしゃっているそうです。
意図的に年収を落としてでも新しい経験をとりにいく覚悟が必要でしょう。
・年収ダウン2年分の貯蓄
前職の年収と比べ、50万円~100万円ほど下がるケースが多いため、転職に向けての貯蓄をしておきましょう。
お金のために辞められない人が多いのも現状です。転職するつもりがない場合でも、いつ「リストラ」の憂き目に遭うかわかりません。
やはり、貯蓄は必要になってきます!
転職の3つのポイント
1.明確な仕事観
ミドル世代は、年齢的にこれまでのキャリアや人生を振り返る時期です。市場から評価をされるのは、自分は何に対して「やりがい」「成長」を感じ、また誰のために仕事をしているのか自らはっきりと語れる人材です。
2.経験からの強み
自分自身の経験からくる強みを持ち、その認識ができていることが必要です。これまでに身につけたスキル・強みなどをしっかり把握しているか、ミドルとしての経験の豊かさを整理して話せるか、それをポジティブに表現できるかが重要です。
3.自分を変化させる
環境に応じて自分を変化させること、傲慢にならないことも大切です。いくらミドルで経験があっても、新しい企業に入ったらその企業では新人なのです。
企業側は、ミドル世代に対して新しい環境に馴染みにくいのではないか?という懸念を持っていますから、順応力が必要になってきます。
夫の会社でもミドル世代の中途採用が増えているそうです。競合他社からの転職組は優秀な人が多く、ヘッドハンティングされる方もいらっしゃいます。
「会社には、3割が欲しい人材、4割がどちらでもいい人材、3割が要らない人材がいる」と知人の人事部長さんに聞いた事があります。
そして、辞めては困る「欲しい人材」から辞めていくのだそうです。
会社にしがみつかなくてもいいほどのスキルを身につけて、何処からも「欲しい」と思われる人材になれれば、転職に成功しそうです。
ま と め
- 転職に35歳の壁はなくなった
- ミドル世代の転職が増加している
- 年収ダウンのための貯蓄はしておきたい
- 3つのポイントを押さえつつ、スキルアップしよう