2022年7月に逆イールドが発生してから早くも8ヶ月、まだまだ短期金利の上昇は続いており、差は広がるばかりです。
逆イールドって?
順イールド:短期金利<長期金利
逆イールド:短期金利>長期金利
つまり、逆イールドとは、長期金利(米国10年物国債)より短期金利(米国2年物国債)の方が高い現象です。
最近のパウエルさんの発言により、市場では3月の政策金利を0.25→0.5ポイント引き上げる見通しとなり、今後も長短金利差が広がっていく憶測が生まれました。
現在、約40年ぶりの高インフレに見舞われており、インフレ抑制のためには政策金利を上げるしかないといったところでしょう。
逆イールド期間が長いほど景気後退期間が長くなると思われており、S&P500指数が現在価格より30%下落するだろうというエコノミストも現れ始めました。
それでは景気後退期はいつ頃から始まるのでしょうか?
逆イールド発生から景気後退までの期間
「逆イールド発生から半年〜1年半後にリセッション」とよく聞きますが、こう長く逆イールドのままだと、どこから景気後退なのかわかりません。
ググってみると、
逆イールドの発生は将来の景気後退観測が市場から発せられていることを意味し、過去に逆イールドが発生した際はその11~25 か月後に景気後退が訪れていることから景気後退の予兆シグナルと考えられている。
「逆イールドが発生してから11〜25ヶ月後」とありますので、今回の逆イールド発生時期に当てはめると、2023年6月〜2024年8月の間ということになります。
他のアノマリーでは「米大統領3年目のパフォーマンスが一番良い」と言われており、今年がその3年目…ということは今年は大丈夫だと思いたいです。
過去のリセッション時期を見ると、
いずれも政策金利の利下げを開始してから、しばらくして景気後退(グレーの帯)しています。
今年の前半は利上げ、後半が利上げストップ、2024年以降に利下げ開始が予想されていますから、リセッション入りは来年以降だと思われます。
毎年米国市場は秋相場が低迷しますから、2024年の秋あたりがリセッション入りかな?と予想していました。
しかし、昨日のブログで取り上げたように、米シリコンバレー銀行が破綻という金融相場の終焉が始まりました。
今期のS&P500社の業績が平均3%ほど落ち込んでおり、業績相場にも陰りが見え始めています。
銀行の連鎖倒産が起きれば、FRBは政策変更を余儀なくされるかもしれません。利下げ開始時期が早まれば、リセッション時期も早まるでしょう。
2023年後半から利下げが開始されれば、リセッション入りは2024年の年初あたりに早まるのではないか?とここ数日で考えが変わりました。
いずれにしても、FRBの政策決定会合で利下げ開始がいつ始まるのか?に注目しておく必要がありそうです。
リーマンショックの時がそうだったように、逆イールド時期が長くなればなるほど、景気後退期間も同じように長くなります。
米国市場の話ではありますが、リーマンショックの時は日本市場も大きな打撃を受けました。日本株も同じく警戒しつつトレードしていきたいです。
※あくまで個人的意見です。
※投資は自己責任でお願いします。
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