
こんにちは、kinkoです。
米国株投資家に転向して1年、いかにドルを安く買えるかで投資成績が違ってくると考えています。極端な話、1ドル80円と120円では1.5倍も違いますから為替の影響はとても大きいのです。
先月の米国市場の暴落で一時1ドル105円台まで円高が進みましたが、現在は106〜107円の間で膠着状態です。
しかし、日経新聞に「米インフレが示すドル安、理論値は1ドル=100円突破」という記事を目にしました。
米長期金利上昇で本来なら金利の高いドルの方が高くなっていいはずなのに、実際は円高・ドル安になっているはなぜでしょうか?
米国がインフレだからドル安だ!
円高の理由の一つとして脚光を浴び始めたのが「米国の物価水準」です。
貿易が自由にできた場合、同じ物の価格は他国でも同じになるという「購買力平価説」で、物価が上昇すれば、その国の通貨は下落するという考え方です。
前回の記事、『欧州中央銀行の9月末量的緩和終了案で株価に影響は?』の中で、4月から欧州でベンツが値上げする事を書きました。
欧州は金利上昇と物価高を目指していますからユーロ安になるのは予想がつきます。実際、1月に1ユーロ136円だった為替が130円を切るところまでユーロ安になっています。
米国に話を戻しますと、ニューヨーク連銀がまとめた2月の製造業景況指数で「仕入れ価格」が6年8ヶ月ぶりの高水準になりました。1月の消費者物価指数も市場予測を上回る伸び率でした。物価が上昇しているのは明白のようですね。
また、長期金利は2.9%を突破し、3%を超えるのも時間の問題だと思われます。よって米国は「インフレ」になりつつあるでしょう。
購買力平価説では1ドル92円?
三井住友アセットマネジメントの市井氏によれば、長期トレンドを見る購買力平価説を算出すると1ドル92円になります。輸出入品や国内で取引される商品を含むため、インフレ動向を反映しやすいのです。
資産運用会社ウィズ・パートナーズの石見氏によれば、4月以降は1ドル=100円の円高に進むと見ています。101円までは真空地帯なので、一気に100円まで突き抜ける可能性は否定できません。
このように市場の目線が「円高・ドル安」に転じつつあるのも確かですが、短期的には金利差の影響を受けたり、中期的には貿易・経常収支による需給も関係してきますから、為替の予測は難しいです。
米国の物価統計が今後の判断材料になりそうです。

資料:日経新聞
kinkoはドル集めをしていますので、円高は大歓迎です。5、6年前の1ドル80円近辺になれば全力買いしたいくらいです。
日経のニュースを見ると、4月まで様子見しても良さそうな気がします。ザラ場を見ているとすぐに衝動買いをしてしまうのですが、ここは落ち着いて静観していこうと思います。
ま と め
- 米インフレでドル安へ
- 4月以降1ドル=100円超も?
- 米国物価統計が判断材料
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