米国株投資

22四半期連続減収の米IBM、ワトソン無料提供で起死回生なるか?

 

こんにちは、kinkoです。IBMは、11月から人工知能AI「ワトソン」を無料で提供する事を発表しました。この分野では、アマゾンから遅れを取っていただけに今後に期待が寄せられます。業績は22四半期連続の減収となりましたが、来期は起死回生となるでしょうか?

IBMのワトソン無料提供

 

日経新聞によると、

“米IBMは11月から主力製品である人工知能(AI)「ワトソン」の無料提供を始める。翻訳や性格分析など6つの基本機能を期間の制限なく世界中でワトソンが使えるようになる。

AIの草分けであるワトソンが大学やベンチャー企業などでも手軽に利用しやすくなる。教育や医療などの分野でサービス開発が活発になれば、AIが暮らしに浸透するきっかけになりそうだ。”

との報道がありました。

ワトソンとはなんぞや?という方のために簡単に申しますと、

話し言葉を理解し、学習し、予測するシステムです。

2011年に早押しクイズ対決で全米屈指のチャンピオンを破ったことは有名です。

今回、IBMが無料提供する分野は、

・会話
・翻訳
・文章を基にした性格分析
・対話を通じた意思決定支援
・文章を基に感情や社交性を判断

これらの機能をどう使うのかと言いますと、チャットで自動応答する顧客対応窓口をネット上に開設することが出来ます。

kinkoは、空港のインフォメーションに使われてたのを見た事があります。(アマゾンのものだったかもしれませんが…)

さらに、チャットの内容から顧客の性格を分析し、マーケティングに活用するシステムも無料で作れるそうです。

無料にすることで、大企業だけでなく、中小企業や個人のソフト開発者、学生などにも幅広い方に利用してもらう戦略なのでしょう。

高度な機能(音声の文章変換や画像認識)を使う場合は有料となりますので、ここで利益を得ていくと思われます。

 

現在、日本では三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行の大手3行がコールセンターや店舗の問い合わせ対応のサポートにワトソンを利用しています。

また、ソフトバンクでは採用活動に使われています。

 

lBMの業績は起死回生なるか?

 

IBMの業績は、2017年7〜9月期まで22四半期連続の減収となりました。

5年間の株価を見てみますと、$200近辺から$120まで下がりました。

現在は、少し回復し、$150あたりで推移しています。

PERは12倍で、配当利回りは3.91%です。

 

参照:ヤフーファイナンス

kinkoは8月にIBM株を50株購入しました。9月に1株$139となった時に追加購入を迷った挙句、見送りました。勇気のなさが悔やまれます。^^;

独調査会社のスタティスタは、世界のAI関連市場の規模が2025年には2016年比43倍の$597億(約6兆7,000億円)に達すると予想しています。

IBMでは、ワトソン関連の売り上げが、$44億(約5,000億円)に上り、全売上高の2割を占めています。

量子コンピュータの開発にも力を入れていますし、今後のV字回復に期待したいと思います!

 

関連記事:米国株IBMを買ってみた!量子コンピュータは凄いらしい。

 

ま と め

 

  • IBMはワトソンを無料提供へ
  • 2017年7〜9月期まで22四半期連続の減収
  • AI関連市場は、10年で43倍の見込み
  • ワトソンと量子コンピュータに期待したい