
こんにちは、kinkoです。
先週、ずっと軟調だった日経平均株価は、週末になってやっと反発しました。その中でも目を引いたのが医薬品大手のエーザイでした。エーザイ株は、前日比+1500円のストップ高となり、7/6の終値株価は、9206円と年初来高値を更新しました。
日経新聞によれば、エーザイ株が9倍もの大商いとなった理由として、エーザイと米バイオ製薬大手バイオジェンと共同開発しているアルツハイマー治療薬がフェーズ2で有効性が認められたことがあげられています。
それにしても、東証一部の大企業の株価がストップ高になるのは久しぶりです。機関投資家の買いが入ったとはいえ、どうしてこんなに値上がりしたのでしょう?
【4523】エーザイ株価
7/6終値株価 | 9206円 |
PER | 45.84倍 |
PBR | 4.44倍 |
配当利回り | 1.63倍 |
【4523】エーザイ3ヶ月チャート

参照:ヤフーファイナンス
この新薬は、昨年12月に成功基準を満たせなかったと発表していました。その頃、失望売りで株価は一時急落しました。その後、解析方法の変更でその時点の有効性も認められ、「ポジティブサプライズ」となったそうです。
投資家心理でこんなに株価って動くものなんですねー。それでもPER45倍は買われすぎじゃない?と、kinkoは単純に思ってしまいますが…
医薬品研究者によれば、治験のフェーズ2ではまだ新薬の開発の初歩で、製品化出来る可能性は、まだ不透明な段階だそうです。それに解析方法の変更とは、わかりやすく言うと、当初の目的のすごく効く薬からそこまでではない基準に変えることなんだそうです。研究開発がポシャるよりはマシということなのでしょうか?
先月のドラマ『ブラックべアン』でも治験にはお金が動くサマが描かれていました。業界からは、「今時そんなことはやっていない」と抗議があったそうですが、裏を返せば、昔はよくある話だったんだなぁ〜と思ってしまいました。
医薬品業界は、新薬を開発するのに巨額な研究開発費と10年以上の年月をかけています。運良く新薬が発売されても20年で特許が切れてしまいます。政府は医療費抑制のため、薬価引き下げやジェネリック薬を推進しており、収益の確保が厳しくなっています。
先日の武田薬品工業のシャイアー買収などもあり、次に合併や買収するのはどこだ?と業界では再編が進むような気がします。
エーザイの本日の株価がちょっと楽しみです。
※投資は自己責任でお願いします。
ま と め
- 7/6エーザイがポジティブサプライズでS高
- 出来高は前日の9倍と大商い
- 薬業界は収益の確保が厳しくなりそう
お読み頂きありがとうございました!