
こんにちは、kinkoです。書店に行くと日経マネーやダイヤモンド・ザイといったマネー雑誌を立ち読みします(たまに購入してます) 。今回、米国株のアップル、スターバックス、ウォルトディズニーの3銘柄を激辛診断していましたので、ご紹介します。また、最近よく耳にする恐怖指数(VIX)とは何でしょうか?
ダイヤモンド・ザイの米国株診断
【AAPL】アップル
投資判断「強気」
株価 $159.86 (8/25終値)
PER :19.14倍
PBR :6.65倍
配当利回り:1.58%

出典:ヤフーファイナンス
発売10周年記念になるiPhone8は人気化する可能性が高く、通期業績予想が引き上げられています。株主還元や、レパトリ減税(企業が海外で得た利益を本国に還流するレパトリに対する減税措置)のメリットなど、上昇につながる材料は多くでています。
【SBUX】スターバックス
投資判断「弱気」
株価 $54.36 (8/25終値)
PER:28.46倍
PBR:13.49倍
配当利回り:1.84%

出典:ヤフーファイナンス
中国のビジネス・パートナーから、現在同社が所有していない50%の株式を買い取って100%傘下にしたことで、中国で展開する1300店舗が直営店となりました。しかし一方で、第3四半期決算は売上高が予想を下回り、来期以降の成長予測も下方修正されています。
【DIS】ウォルトディズニー
投資判断「中立」
株価 $102.41 (8/25終値)
PER :17.78倍
PBR :3.79倍
配当利回り:1.52%

出典:ヤフーファイナンス
テーマパークや映画部門の業績は好調が続いていますが、ドル箱部門のスポーツ専門チャンネルESPNは、放映権のコスト増加や、視聴者のケーブルTV離れなどの影響で利益が減少しています。
これら3銘柄はみなさんのよく知っている企業です。今回、ダイヤモンド・ザイの投資判断はみなさんの考えと一致していましたでしょうか?
kinkoは、アップル製品は好きでPERも低めなので購入してみたいのですが、配当利回りが低いのでまだ様子見中です…
好調な米国市場はまだ買いか?
主要な米国企業の2017年4~6月期の決算は好調でした。特にIT関連株が良く、事前の予測を大きく上回った決算発表を受け、株価が右肩上がりになっている銘柄が多く見られます。
しかし、トランプ政権に下記のような事件があり、暗雲が立ち込めていることから投資家の米国株保有数は減ってきています。
“米バージニア州シャーロッツビルで白人至上主義団体と反対派が衝突し死傷者が出た事件で、トランプ大統領が当初極右派を明確に非難しなかったことを受け、製薬大手メルク(MRK.N)のケネス・フレイジャー最高経営責任者(CEO)が14日、大統領の経済助言組織である製造業評議会のメンバーを辞任しました。”
“このほか、米半導体大手インテルのブライアン・クルザニッチCEOやスポーツ衣料品大手アンダーアーマー(UAA.N)のケビン・プランクCEOも相次ぎ辞任を表明しました。”
というニュースがありました。このように何人もの側近が辞任していくトランプ大統領に対し、「罷免」という言葉も囁かれています。また、北朝鮮等の地政学リスクも懸念されています。
現在の米国経済は好調な中にもかげりを感じさせます。決算が良いにもかかわらず、株が上昇しなくなっているのも相場の転換点を示唆しているので、個人投資家も注意が必要かもしれません。
企業業績は良好でも、政治的、地政学的要素を加えると「米国株はまだ買いか?」の質問に大きく頷くことは出来ません。
投資家心理としてよく使われる恐怖指数(VIX)を見て見ましょう。
恐怖指数(VIX)とは何か?
恐怖指数とは、シカゴ・オプション取引所がS&P500を対象とするオプション取引のボラティリティを元に算出、公表している指数です。
数値が高いほど投資家が相場の先行きに不透明感を持っているとされます。通常は10から20の間で推移しています。
過去の恐怖指数
日付 | VIX | 主な出来事 |
1990年8/23 | 36.47 | イラクがクウェートに侵攻 |
1997年10/30 | 38.20 | NY証券取引所一時取引停止 |
1998年10/8 | 45.74 | ヘッジファンドLTCM破綻 |
2001年9/20 | 43.74 | 米中枢同時テロで世界経済混乱 |
2002年8/5 | 45.08 | 米企業会計不信問題 |
2003年1/27 | 34.69 | 米、イラク侵攻の緊張高まる |
200811/20 | 80.86 | リーマンショック |
この恐怖指数が高ければ高いほど、投資家は市場から撤退していき、株価は下落しました。リーマンショックがいかに投資家心理を脅かしたかがわかります。過去にない恐怖指数は80を越え、「100年に一度の危機」と言われました。
過去の出来事とVIX指数との相関性を見ると40が目安になります。恐怖指数が上がると株式市場に影響が出ますから、この数字には注意が必要です。
2017年8/25の恐怖指数(VIX)は11.28 で、今のところ通常範囲内です。
ま と め
- AAPLは強気、SBUXは弱気、DISは中立らしい
- 米国市場に陰りが見え始めてきた
- トランプ政権と地政学リスクの懸念がある
- 投資家心理を表す恐怖指数も参考にしたい
※投資は自己責任でお願いします。
[…] うか。そんな中、VIX指数(恐怖指数)関連の金融商品で突然、巨額の損失が発生しました。 […]