
こんにちは、kinkoです。先週、20日まで7日続けて最高値をつけたダウ工業株30種平均は絶好調ですが、この間にアップル株は5%も下げました。時価総額が最大なアップル株の下落で、相場全体の調整へと繋がって行くのでしょうか?そして、新型iPhoneの評判はどうなのか?検証してみたいと思います。
落ちるリンゴ…
ニュートンは、リンゴが木から落ちるのを見て「万有引力の法則」を発見しましたが…
米国株式市場におけるリンゴといえばAPPLE、ナスダック総合指数に占める割合は8%と最大です。このリンゴが落ちると、市場への影響は少なからずありそうです。

参照:ヤフーファイナンス
9月22日、新型iPhoneが発売されました。
従来比べ、iPhone8の発売日には顧客の列が短かったそうです。これは、11月に発売されるiPhoneXのせいで、買い控えたのだろうと考えられます。
この2機種をほぼ同時期に発表し、発売も2カ月差と近かったのが、アップル株価下落の一要因だと思われます。
年末商戦にiPhoneXの十分な在庫を確保出来ないとの観測もありますから、発売は来年に伸ばしても良かったのではないでしょうか?
急落したアップルの株価は、今後どちらへ向かうのでしょうか?
アナリストの見解
QUICKファクトセットによると、アップルの株価予想は、アナリスト37人の投資判断は、「買い」が24社、「売り」が1社のみで、圧倒的に強気派が多いです。
モルガン・スタンレーのケイティ・ヒュバティー氏は、「2015年9月期にiPhoneの平均単価が前期比より11%上昇したのにもかかわらず、販売台数が37%も増えた。」と言います。
また、「このことから999ドル(11万2,800円)と強気のiPhoneXの販売台数は、2017年9月期よりも2割強増えるだろう。」と予想しています。
証券会社パイパー・ジェフリーのマイケル・オルソン氏は、2018年9月期のiPhone販売台数のうち、33%をiPhoneXが占めるだろうと言います。
さらに、「今回のiPhone8の初期の販売の鈍さは、株価にとって長期的な上昇のための短期的な痛みに過ぎないだろう。」と言っています。
アナリストの
目標株価の平均は176ドル!
と先週末終値株価より16%上回っています。
kinkoは、アナリストが強気の割に、16%ほどの上昇しか見込めないと言っているようなもので、上値が重いなと感じました。でも、PERが18倍ほどですから、まだ株価は割安なのかもしれません。
専門家によるiPhoneXの評価
《良いと思われる点》
・AI専用ユニットの「※ニューラルエンジン」、顔認証システムが搭載されたこと
※ニューラルエンジンとは、3D顔認証技術であるFace IDや、絵文字を自分の表情に合わせてカスタマイズできるアニ文字などの機能を可能にする、機械学習アルゴリズム実行の要(かなめ)となるプロセッシングコアのことです。
・有機ELディスプレー
・ワイヤレス充電
《残念だった点》
・有機ELディスプレーはサムソンが先行している
・iPhoneXのデザインがGalaxyっぽいスマホ
スマホ前面をすべてディスプレーにするという情報は早くから出ていたのにもかかわらず、実際のiPhoneXは、有機ELを最上部まで広げているものの、カメラやセンサーを装備するために一部が凹んだデザインになってしまいました。
また、指紋認証用のTouch IDセンサーをディスプレイ内に埋め込むという話もありましたが、今回は採用されませんでした。この様な工夫をする時間がなかったのだろうと言わざるを得ません。
iPhone8に至っては、iPhone7に比べ、ガラス素材になったこととワイヤレス充電くらいの差しかなく、開発の手詰まり感は否めません。
kinkoのアップル考察
kinkoは、実際にiPhone8を見ていませんが、専門家の辛口意見を見ると、機種変更はまだしなくていいかな?と思っています。
使用中のiPhone6の使い勝手が良いため、iPhone7も8も欲しいと思わないこともあり、iPhoneXが発売され、評判を聞いてからでも遅くはないと感じています。
現在、家にあるアップル製品は、MacBook Air、iPad、iPad mini、iPad Proとたくさんあり、アップルの戦略にまんまとハマっていますが…
さて、アップルのカリスマ創業者だったスティーブ・ジョブスが亡くなって6年、彼は没後に発売される新商品の構想を伝えていたと言います。
専門家から「手詰まり感」と言われ、いつまでもスティーブに頼っていたのでは、アップルの更なる飛躍は見込めないでしょう。
iPhoneやiPadとは異なる新商品が開発された時こそ、株価も一段高へと向かうのではないでしょうか・・・その時が楽しみです。
ま と め
- アップル株が急落したのは、新商品が原因かもしれない
- 株価は、アナリスト「強気」が多い
- 目標株価は176ドル
- iPhone8の売上はいまいち
kinkoは配当金生活を目指していますから、配当金ゼロのアップル株は、個別株としての購入はしません。ただ、S&P500ETFなどに組み入れられていますから間接的に投資する場合があります。
※投資は自己責任でお願いします。