先週行なわれたジャクソンホール会議(米年次経済シンポジウム)、毎年注目されていますが、今年の内容はどうだったのでしょう?
結論から言うと、FRBのパウエルさんの講演ではこれまでと違った発言はなくタカ派という感じでした。
主な内容はこちら
✅インフレは高止まりしており、金利を引き上げる用意がある
✅インフレ率が2%に低下しさらに定着すると確信できるまで利下げはしない
✅インフレ率の低下には労働市場の軟化も必要
相当インフレを意識していますね!2%台にならない限り金利はそのままを維持するとのことですから、住宅ローンなどの債務者は高金利で苦しむことでしょう。
米国で3月に破綻した銀行は債券の暴落が主な原因でした。今後も金利が上がれば債券価格が下がり同じように経営困難な銀行が出てくる可能性もあります。今はFRBが資金調達していますが、いつまでも続けられるものではありません。救う銀行とそうでない銀行が出てくるのではないでしょうか。
さらに、労働市場の軟化とは失業率の上昇を示唆していると思います。職を失う人が多ければ、賃金上昇が抑えられインフレの抑制に繋がるからでしょう。インフレを抑えるためには痛みを伴わざるを得ないということです。
結局、このまま物価の動向を見守るというこれまでのFRBのスタンスですから、今すぐには市場に大きな影響はなさそうです。
植田日銀総裁の日本経済について
では、日本市場の行方はどうでしょうか。
植田日銀総裁の公での発言はありませんでしたが、関係者が記者に漏らしたことが記事になっていました。
植田日銀総裁が、米中対立などの地政学リスクによって日銀の金融政策のかじ取りが難しくなりかねないとの認識を示した。リスクを避けるため、日本企業が生産拠点を中国から他国に移しており、それが世界や日本経済にマイナスに働く恐れがあるという。
植田さんは地政学リスクを懸念しているようですね!米中の対立って台湾の半導体企業が欲しいだけだと思っていたけれど、日本の汚染水放流に対して中国からの抗議が予想以上に凄くて驚いています。
日本の水産物の風評被害だけでなく、旅行自粛で中国からのインバウンドが危うくなりそうで、デパートやJRなどの株価が下がっています。
少なからず日本市場への影響はありそうですが、人の噂(風評被害)も75日!そう長く続くものではないと思っています。
警戒すべきは毎年起こっている米国の9月アノマリーです。9月10月は株価が暴落しやすく、ナスダックに連動しやすい日経平均株価も揃って落ちやすいのです。
いつも言っている通り絶好の買い場だと思っているので、個人的には楽しみで仕方がないのですよ♪😆
※投資は自己責任でお願いします。
お読み頂きありがとうございました!
高配当で株主優待株が少なくなってきた💧
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